人事制度はこう決める。構築の手順について
人事制度の構築フローについてご説明しましょう。
なお、ここで紹介しているのは一般的な起業の構築フローであり、この手段でなければならないというわけではありません。
経営理念の確認
最初に、企業の経営理念を確認しましょう。
人事制度は会社の経営理念に基づいたものでなければ軸がぶれてしまいます。
そのため、経営理念を確認し「会社は従業員のことをどう考え、どう経営するのか」といった人事理念を明らかにします。
この人事理念をもとにして、人事制度は作られていきます。
現状分析及び制度設計
ここから人事設計が始まります。
ここでは絵で言うラフスケッチのようなものであり、大まかな人事制度の制度設計を行います。
まず、人事制度の課題を分析し、そこからどうやってその課題を解決するかといったものを決めます。
ここからはコンサルタントと相談したり、従業員満足度のヒアリングや、同じ規模の会社の給与水準などを比較していきます。
この時点で等級制度や評価制度といった重要な制度の骨組みが作られます。
各制度の設計
ここから本格的に制度を細かく決めていきます。
まず、人事制度の骨組みとなる等級制度を構築します。
具体的には等級の段階数やその等級に必要な資格、その等級に求められる評価基準などを決めていきます。
その後、その等級制度に応じた評価制度、報酬制度などを決めていきます。
新制度のシミュレーション
ある程度決まったら、その人事制度が会社に同影響をもたらすのかをシミュレーションします。
たとえば、導入した場合人件費の総額はどれくらい変わるか、生産性はどう変わるかなど変更前と変更後の会社の経営状態の変化を見定めます。
その後、恒常化できるように改良していけば、人事制度は完成です。