人事制度はこう作る!基礎知識と構築までの流れ

会議室

人事制度とは、いわゆる人が円滑に働くためのルールです。
この人事制度が会社にそぐわない場合、会社の雰囲気や社員のモチベーションは悪化し、最終的に会社はブラック企業へと変わってしまう恐れがあります。
当サイトでは、そんな人事制度のあり方や基礎知識、構築の流れなどを紹介しようと思います。

人事制度とブラック企業

人事制度は、大きく分けると「評価」と「等級」そして「報酬」の3つによって構成されています。
この3つが会社と噛み合い正常に機能していれば、会社の運営は滞り無く行われます。

しかし、評価が機能しないことで具体的な評価内容がはっきりしないため、昇給などの条件があやふやになってしまいます、
等級制度が機能しないことで、どういった人に責任があるのか、どういった人に権限があるのかがあやふやになるので会社の情報伝達に阻害が生まれ、手間が増えます。
報酬制度が機能しないことで残業の給料が支払われなくなったり、成果を出しても給料が増えにくくなったりします。

そうなることで仕事は増え、頑張っても評価されず給料も増えないブラック企業へと変貌してしまうのです。

そうなった場合、社員のモチベーションは下がり続けますし、優秀な人材は流出し、より会社の業績に悪影響が出ます。
そしてそういった悪評はインターネット経由で広まり、人材の獲得にさらに悪影響を与えます。
結果、会社の業績は下降しやすくなってしまうのです。

逆にいえば、人事制度が正常に機能していればこういった事が起きず、会社のブラック化を防ぐことができます。
よって、人事制度は会社の浄化のためにも必要といえます。

会社は大きくなる

忘れてはいけないのが、会社は成長するということです。
会社を起こしたばかりのときは従業員も3~4人程度で、そこまで人事制度などは設定しなくても機能するかもしれません。
全員が顔見知りですし、責任の所在もわかりやすいです。

しかし、会社が成長し、4人が8人に、8人が16人にと増えることで、次第に顔見知りではない人が増えていきます。

そこから成長して100人規模になった場合、全員の顔や所属を覚えるのは非常に困難です。
そんなとき、人事制度が機能していないと、より会社は混乱する自体を起こしやすくなります。

会社が少人数のときに制定化した人事制度は、大人数の場合どうしてもほころびが生じやすくなり、結果として人事制度として機能するのが困難になります。
よって、会社の規模に応じて人事制度は見直しをし、問題がある場合は改革をしましょう。

こうした人事制度の改革は、法律のプロや人事制度に関するコンサルタントの方と相談し、問題点を洗い出して改善していくことになります

改革までの基本的な流れ

まず、相談役の人と一緒に現在の問題点を洗い出し、その改善を行うことから始まります。
このとき、きちんと経営理念に沿った人事制度になるように、コンサルタントの人には自社の経営理念をきちんと説明しておきましょう。

それと並行して会社の現状の不満点をリサーチし、その不満点を元にどこが問題なのかということを調べ、その問題点と会社の状態を照らし合わせて改善していきます。
ある程度形になったら、次土師祭にその人事制度を実行して会社になにか問題ないかどうかのテストをします。
そして新しく出た問題点を洗い出し、潰していくことで最終的な人事制度の改革は終了です。

なお、人事制度改革の際には事前に従業員全員に人事制度を改革する点を周知し、きちんと理解してもらうことが大事です。