人事制度を改定することで、会社はどういったメリットが生まれるか

相談

人事制度を改定する際、他社の人事制度を参考にするというのは非常にオススメです。
例えば評価制度で他社を参考にすると、自社では考えもつかなかった評価方法があり、それを採用することで思いがけないメリットが生まれることもあります。
しかし、他社の人事制度を参考にするのは良くても、それをそのまま流用するのがおすすめできません。

そのまま流用するときに起きる問題

人事制度で他社のシステムを参考にするとき、良いと思ったものをそっくりそのまま真似すると、その人事制度はうまく機能しないことが多いです。

理由としては、自社に適しているかどうかがわからないだけではなく、人事制度の設計基準なども不明のため、問題点が発生しても解決が難しいからです。
また、その人事制度が問題をはらんでいる場合、その問題点も取り込んでしまうので会社の状況が悪化する恐れがあります。

例えば人事評価において、定期的に社員一人ひとりと面談してその都度評価の査定をするという評価制度があります。
こちらは海外の大手ソフトメーカーが発案した人事制度です。
こちらは、こまめに面談することで評価の他にも指導ができ、リアルタイムで成長を把握できる人事制度です。
しかし、この人事制度を実行するには従業員一人ひとりの管理ができる管理職と、その管理職が自由に行動できる時間を確保しなければいけません。

参考にし、提案する

以上のような問題点があるので、他社の人事制度の参考は慎重に行なう必要があります。
また、取り入れる際にもプロのコンサルタントと相談し、どういった点を取り入れ、どういった点に注意すべきかということを慎重に検討しなければなりません。