人事制度の中にある賃金制度って一体なに?詳しく解説します

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人事制度の1つに、賃金制度があります。
人事制度3つの柱の1つであり、社員に支払う賃金の関わってくるシビアな賃金制度。
ここでは、賃金制度について詳しく解説します。

賃金制度とは?

賃金制度は、「なにに対して賃金を支払うのか」「払うとしてどのくらい支払うのか」を見直し、決定する社内の制度のことで、報酬制度とも言います。
見直しや決定する範囲は、基本給に加え、年功給、能力給、成果給、各種手当や賞与、退職金といったものが含まれています。

賃金制度の目的

賃金とは労働の対価であり、給料や賃金、手当や賞与といった名称を含んでいます。
そして手当の中には通勤手当や家族手当などもあり、これは多くの企業が出していますが、法的には支払わなくても良いものもあります。
他の企業がやっているからとなんとなく決めている場合は、必要な額を支給できていないかもしれませんし、逆に払い過ぎになってしまっていることも考えられます。
「これは本当に必要な手当だろうか?」「支払っている額は適切だろうか」という、社員に支払う賃金の妥当性を問い、明確な基準を持って会社の現状とマッチングさせていく作業が必要です。

賃金制度の注意点

ただ、基本給を減らしたり、支給項目を廃止したりしてしまった場合、社員にとっては不利益になります。
今まで貰っていた給与が何割かなくなるとなれば、経費削減の一言では納得できず、モチベーションの低下や有能な社員の退職につながることにもなりかねません。
等級制度や評価制度などと見比べ、能力給、成果給については、特に慎重に決定しましょう。
手当であれば、他の支給項目を追加するか、現状維持か、別の項目を合併するかなど、ただコストの削減と考えるのではなく、社員のことを考えた公正な賃金の決定が不可欠です。