人事制度を作る最初の流れとは
人事制度は、企業を経営する上で欠かすことができない、人財に関わる制度です。
ですが、この人事制度を作成する流れについて知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、人事制度を作る最初の流れについて軽くご紹介します。
タイミングを見て経営者と相談
給与が低い、待遇が悪いといった従業員からの不満が表面化した時や、企業の規模が変わって必要性を感じられた時に、人事制度の構築・導入について経営者と相談しましょう。
なお、経営者には、経営に関するビジョンと、求められる人材について確認する必要があります。
これによって、経営者としてどの業務に重きを置き、従業員のどの点を評価するか、といった、人事制度の構築に欠かせない要素が分かります。
等級制度を整える
まずは今いる従業員の等級と、等級の数を定めます。
従業員の等級についてはある程度役職とリンクした形で決定づけますが、能力や役割を重視すれば同じ役職であっても差ができます。
それによって、同じ役職なのにと不満が生まれることもあれば、より意欲を出す従業員も出てきます。
等級の数についても、少なすぎても多すぎても、社員の意欲を引き出せなくなる可能性があります。
等級が多ければすぐに等級が上がるようになり、小さなハードルを超えていくステップアップには役立ちますが、大きな喜びはなくなります。
等級が少なければ等級は上がりにくくなり、等級が上がったときの喜びは増えますが、従業員はステップアップへの意欲を失いかねません。
等級の付け方の基準、そして等級の数については、それぞれ一長一短あるため、自社にとって最適なものを選ぶ必要があります。
評価制度と報酬制度を整える
そして等級制度が整ったら、評価制度や報酬制度を整えるステップに進みます。
これらもまた、評価基準や給与体系について、自社にとって適切なものを考える必要があります。