人事制度改革は一夜にしてならず:デメリットについて

打ち合わせ

人事制度の制定は一見メリットが多いですが、一方で発生するデメリットについても知っておく必要があります。
人事制度のデメリットとは何か、具体的な内容とその対処方法についてお話しましょう。

デメリット

人事制度を制定する上でのデメリットは、周知が不十分でないと、逆効果になりかねないということです。

例えば、会社で「人事制度を変えました」と説明しても、正しい伝え方がされていない場合、それが原因で十分に機能しなくなることがあります。
これは、評価を下す側の人間にも同じことがいえます。
例えば、評価する側が人事制度をうまく理解していない場合、それが原因で従業員に正当な評価をくだせなくなり、従業員側はそれを不服としてモチベーションが下がってしまうことが多いです。

このことからわかるように、人事制度で十分な理解を求められるのは上層部であり、上層部がしっかりと理解して公平な判断を下せるようになることで、はじめて機能するのです。

対処方法

こういったデメリットへの対処ですが、とにかく何度も理解度の確認をするしかありません。
また、一度に一気に伝えるのではなく、段階を踏んで説明を行ないましょう。
これは上層部だけではなく、会社全体の周知でも重要です。

会社側が人事制度の改革に取り組み、完成したと同時に「明日から新たな制度で取り組みます」といっても、多くの人はついて行くことができません。
そのため、まずは制度改革中の説明をして、具体的にどういった点が変わるのか、評価や報酬はどうなるのかといった説明をして十分な理解をしてもらいましょう。

そうすることで、人事制度を改革しても、十分な理解を得られ、正常に機能するようになります。